群馬B級スポット

NHK花燃ゆで知られる前橋の臨江閣(りんこうかく)

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の楫取素彦(かとりもとひこ)ゆかりの地として一気に有名になった前橋の臨江閣(りんこうかく)。

 

「花燃ゆ」の影響で平日なのに観覧客が多いのにビックリ。しかも、臨江閣は駐車場も無料、臨江閣の観覧も無料開放されているので嬉しいかぎり。

 

和風建築好きで眼の抱擁をしたい方にはおすすめなスポットになるでしょう。

 

臨江閣の歴史はガイドさんが説明してくれて至れり尽くせりです。臨江閣前に広がる自慢の日本庭園を散歩したり、カフェ「かふぇ あんきな」でお茶を楽しむこともできます。ただしこれは期間限定のサービス。

 

臨江閣入口

 

大河ドラマ「花燃ゆ」では、初代群馬県令の楫取素彦(かとりもとひこ)と文(ふみ)や寿(ひさ)の物語ですが、楫取素彦は県令(現在でいう知事)現在の群馬県の発展に大きく貢献した人物ですね。とくに教育と産業に力を注いだ人です。

 

楫取素彦の提言で、地元有志の協力と募金によって臨江閣が建てられました(明治17年)。 また、楫取素彦の出身は群馬県ではなく長州(山口県)ですが、吉田松陰(よしだしょういん)の妹と結婚して、明治9年に群馬県の県令(県知事)となってます。

 

楫取素彦の在任中に前橋が正式な県庁所在地になったので、当時、楫取は高崎の住民から反感を買っていたようです。なんで県庁が前橋なんだーってね!

 

臨江閣別館は市指定の重要文化財

 

臨江閣別館です。本館は明治17年、別館は明治43年に前橋で開かれた一府十四県連合共進会の貴賓館として建てられてます。

 

臨江閣別館

 

名県令と称された楫取素彦(かとりもとひこ)は、明治17年に惜しまれつつその職を辞しました。そのときに送別会として使われたのが、完成直後の臨江閣本館。送別会には数千人もの人が集まった会となったそうです。

 

臨江閣本館

 

臨江閣茶室。この茶室の席名はついてなかったそうですが、県令楫取素彦の雅号である「畊堂庵(こうどうあん)」と命名されてます。

 

臨江閣茶室内部

 

臨江閣本館及び茶室案内

 

ここは貴賓館として誕生した別館二階大広間。舞台があって、あまりの広さに圧倒されました。舞台を含めると180畳あります。

 

臨江閣別館二階大広間

 

ココを建築するのに上毛かるたでお馴染みの「中仙道しのぶ安中杉並木」の杉木を30本使っているそうです。作ったのは前橋市内の小曽根甚八さんという人らしいっす。でも、いい仕事してますよねぇ〜。

 

臨江閣別館二階大広間と前廊下

 

どうですかこのロケーション。臨江閣別館二階から見た日本庭園と前橋の景色です。右には前橋グリーンドームが見えます。

 

臨江閣別館二階から見た前橋景色

 

日本庭園の風景と臨江閣

 

この人、下村善太郎さんは初代の前橋市長です。明治時代の生糸貿易商としても成功を収めていますね。この臨江閣を建築するのに寄付もしています。寄付金は当時の善太郎さんのポケットマネーなのかな。

 

下村善太郎の写真

 

臨江閣本館の一階内部です。ここは当時の迎賓館として誕生しています。

 

臨江閣本館の一階内部

 

臨江閣本館と茶室の案内板。群馬県の指定重要文化財になってます。臨江閣本館と茶室が県指定、臨江閣別館が市指定の重要文化財。

 

臨江閣本館と茶室の案内板

 

江原芳平翁胸像。江原芳平は前橋の生糸商で財を成した人物で、前橋県庁誘致のキーマンとなった人のようです。

 

江原芳平翁胸像

 

迎賓館であった臨江閣本館二階にて、ガイドさんの説明を聞く。
ガイドさんの説明によると、臨江閣は天皇をはじめ皇室との関係が深く、明治天皇、大正天皇(当時は皇太子)はここに宿泊しているそうです。明治天皇が2泊した貴賓室も見学できます。もちろん昭和天皇も何度か訪れています。

 

ガイドさんの説明

 

ここは期間限定の「かふぇ あんきな」。維新当時の再現した珈琲やお茶、和菓子なども楽しめます。中には物産館もあって、群馬のお土産が買えるようになってます。ぐんまちゃんも大活躍。

 

かふぇ あんきな

 

かふぇ あんきなの物産館です。群馬の名物土産が揃ってます。

 

あんきなの物産館

 

日本庭園から見える前橋市県庁。やっぱり県庁は高いなぁ。県庁31階の展望レストランでは、ランチも食べられますよね!高層建物だけあって、ここから見る景色は最高です。

 

日本庭園から見える前橋市県庁

 

日本庭園から見た臨江閣。天気も良く眼の抱擁になります。自分も日本人なんだなぁ〜て感じます。庭園を見ていると心が和む感じと気持ちになりました。

 

ここへ来て、一日のんびり読書なんてのも良いかも知れませんね。あ、お昼寝もか。

 

日本庭園から見た臨江閣

 

池に茅葺き屋根がまたいいですねー。

 

池に茅葺き屋根

 

庭園から見た臨江閣。横には利根川が流れていて、妙義山や浅間山が見えます。ここのガイドさんはボランティアの方なのかな?お話し好きなガイドさんです。

 

庭園前から見た臨江閣

 

名称:臨江閣(りんこうかく)
住所:群馬県前橋市大手町 3-15-3
開館時間:AM9時〜PM4時
見学料金:無料
駐車場:無料(約30台)

 

臨江閣近くのB級グルメは焼まんじゅう原嶋屋

 

群馬の名物、B級ソウルフードと言ったら焼まんじゅうでしょう。ここ臨江閣から歩いてすぐの場所に「焼きまんじゅう」の元祖と称される原嶋屋総本家があります(安政四年創業)。

 

少し焼け焦げた生地に味噌ダレが効いた「焼きまんじゅう」。原嶋屋総本家は焼きまんじゅう専門店です。機会があれば一緒に寄ってみてください。

 

原嶋屋の焼まんじゅう

 

店名:原嶋屋総本家
住所:群馬県前橋市平和町2丁目5−20
営業:AM9時〜基本はPM6時
電話:027-231-2439
定休日:月曜日

 

臨江閣(りんこうかく)の場所と地図


大きな地図で見る