群馬B級スポット

眼病に効く池の薬師堂と水牢跡を動画でご紹介します!

池の薬師堂と水牢跡を空撮

 

近隣には茅葺屋根の長徳寺がある池廼薬師水牢跡を空撮動画でご案内します。秋空で岩櫃山方面の紅葉がとってもキレイでした。池を越え歩いていった新巻憩いの森公園から見る景色もそこそこ良かったです。

 

目に効く神様がいる池の薬師堂と水牢跡

 

あまり見慣れない漢字ですが、水牢(みずろう)と読みます。 また、目に効く神様がいるお堂の正式名称は「池廼薬師堂」と書き、廼は『の』と読むので、「池の薬師堂」、水牢は「池廼薬師堂水牢」と云います。

 

池の薬師堂は眼病に効くと言われ、ある意味珍しいお堂。水牢は悲しい過去がある農民を苦しめた拷問所。どちらも隣に橋が架かった池があり、今はとても平穏です。

 

天下の義人茂左衛門

 

遠くに見える標高802mの岩櫃山(いわびつやま)が紅葉して美しかったので、迷わず撮影。岩櫃山は景勝地として知られ、中腹には南北朝時代吾妻氏築城の岩櫃城跡があるんですよね。群馬を代表する名勝だし機会があれば行ってみたい。

 

標高802mの岩櫃山(いわびつやま)の景色

 

池の薬師堂水牢跡の場所は、渋川市から県道35号線を草津方面に走り、ここでも紹介している日本名水百選の一つ、箱島湧水を通り過ぎて、さらに走ると新巻信号(池廼薬師水牢跡看板)があります。
この新巻信号を左折して、右の長徳寺を過ぎてから少し走ると左側に池の薬師水牢跡があります。県道35号線は、通称、日陰道と言われている道路ですね。

 

新巻信号と池の薬師水牢跡看板

 

ここが池の薬師堂水牢跡。目に効く神様がいるのが左に見える池の薬師堂。池の薬師堂は、眼病平癒にご利益があるといわれているスポットです。

 

視力や目の病気で困っている人がいれば、ここを訪れて眼病平癒祈願をしてみてはいかがでしょうか。

 

池の薬師堂水牢跡

 

水牢に流れ落ちている清水で眼を洗うと眼病に良いと云われ、この水を汲みに遠方から訪れる人もいるみたい。

 

確かに近隣に箱島湧水があるように、流れている清水は名水に匹敵する水でしょうね。

 

池の薬師堂水牢跡正面

 

ここにお参りすれば眼病への霊験があると言われ、池の薬師堂にはしっかり眼病平癒と書いてありました。ちなみに眼病にご利益のあるお堂は、県内でもそれほど存在していません。

 

県内でもう一つ紹介すると、草津温泉にある「地蔵の湯」が眼病にご利益があることで知られているようです。ここには「眼洗地蔵」が安置され、「地蔵の湯」で洗眼したり、お湯に浸かるのがいいみたいです。

 

池の薬師堂(眼病封じのお堂)

 

年貢にまつわる悲しい過去がある池の薬師水牢跡

 

ここは上毛かるたの「て」、「天下の義人茂左衛門(てんかのぎじん、もざえもん)」と結びつきがある場所なんです。

 

茂左衛門って何をした人?何でかるたに名前が出てるの?

 

ちょっと調べたので簡単にまとめると、
その昔1662年当時、沼田藩主の真田信利の悪政(恐怖政治)が始まり、真田伊賀守信利の時代に年貢取立てに拷問が使われた。その拷問場所がここ、薬師水牢跡。

 

そして茂左衛門は沼田領77村の農民のために直訴を決意し、それを実行。農民の不満を一手に引き受けたのが杉木茂左衛門(茂左衛門の苗字は杉木)だったのです。

 

徳川綱吉将軍は訴状を受け、沼田藩主の真田信利は改易となった。その後、杉木茂左衛門は磔の刑に処せられたが、悪政から農民を救った英雄として祀られているのでした。

 

正義を守る人や自分の利害を考えずに他人の苦しみを救う人のことを義人と言いますが、茂左衛門さんはまさに天下のつく義人でしょうね。
私なんぞ自分のことばっかり!少しは大先輩の茂左衛門さんを見習わなくちゃね!

 

池の薬師堂水牢跡の前にある古池

 

拷問と聞くと、イラクのサダムフセインやどこかの将軍様を連想しますが、大昔にここでもあったと思うと・・・何とも。

 

古池の橋を渡ると先にはあづま屋があり、小さい公園になっています。ここで悲しい過去があったとは正直今は思えません。

 

古池の橋。この先にはあづま屋がありました(池の薬師堂水牢跡)

 

真田伊賀守による厳しい政治を物語っている水牢跡。
拷問である水牢は、6間(約11.8m)四方を掘り下げて、深さが2尺(約60cm)ほどの水をため、周囲に堀をめぐらし木戸を立てた牢屋(拷問所)。

 

苛烈を極めた年貢未納者に対して、刑罰として農家の妻子を4〜5人づつ縄で縛って寒中の水の中に立たせたと言われてます。

 

まー読んだだけで地獄と怒りを強く感じましたねー。
どうやら私にも、義人の魂が宿っているようです。

 

池の薬師水牢跡の詳しい案内看板

 

江戸時代に行われたこの拷問(水牢)は、叩かれたりする拷問より過酷かも知れない。

 

なんたって冷たい水で体温を奪われ、座ったり横になって休むことができないので、当然眠ることもできません。こんな状態が長く続けは、体力と同時に精神的にも参りますよね。
まさにそれから救った茂左衛門、様様です。

 

池の薬師水牢跡

 

水牢は天和元年(1681年)の山崩れにより一旦は埋没したようですが、その一部が現在の姿のようです。

 

清水が流れる池の薬師水牢跡

 

場所:池の薬師水牢跡
住所:群馬県吾妻郡東吾妻町新巻1083付近
見学料:通年無料
駐車場:あり(小さい)

 

池の薬師水牢跡の場所とアクセス地図